具日記

2005-05-25

ビル伸びる

出勤時、まだまだウワサの耐えないJR西の車中で、いつもなら
デスやハウスを聞くところ、ちょっと気分を変え、
アルヴィン・ルシエを聞いてみた。


この人は音の「振動」「共鳴・共振」といった現象を味わい深く
表現する前衛アーチストで、
もしかすると、無響室とかで聞くのが最適かもしれない、
と思わせるような音楽をやっている。

これを、新快速の車窓を透して130km/hで飛び込んでは
駆け抜けていく景色を背景にして聞くと、まるで実験映像を
見ているような気持ちになれた。

林立するビルたちの大小高低さまざまな像は遠近感を失わせ、
眩い朝の光は不規則なテンポを刻む電柱の影とともに、
もう一つの、耳には聞こえない音楽を奏でているようにも見える。

アリやわ。

でも、地下鉄への乗り換えで、頭の中のビルたちはキレイに
解体されてしまうのでした◆◇◆


posted at 10:43:07 on 2005-05-25 by aseda - Category: 具日記

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