具日記

2005-03-29

先生、バトルしてみてよ

友達が、教育関係の仕事に就こうと懸命なこともあって、
以前にも増して、教育関係の話題へ反応してしまうなぁ。
ほんでまた、年々、教育問題としては、低いレベルの事象が
メディア上で公表されるようになってきている。
以前なら、事件として取り上げられなかったような事象も、
それらに対する法律が整備されて、事件レベルに引き上げられ
ている。故にメディアは記事として採用する。

これなんか、どないやねんな。
「R15指定の「バトル・ロワイアル」 中2理科授業で鑑賞」

正直、驚いた。
「え?こんなん、すみません(笑)ではすみませんの!?」
ってな。

ちょっと長くなりそうなんで、マメに文章backupとっとこう。
また途中で消えちゃうなんてこともあるからなぁ。

形態は、BURRN!で、MASA ITOHがオレに対してインタビュー
している、という形ですすめてみます。

MASA:今日はツアーで忙しい中ありがとう。早速だけど、今回
    起こった事件について聞かせてもらうよ。

ASD:あぁ、いいゼ。何でも聞いてくれ。今日は何だか気分が
    ノッてるんだ。

MASA:それは良かったよ。確かに昨夜のライブは、
     オーディエンスのノリも最高だったからね。

ASD:あぁ、いつだってニッポンのキッズは最高だ!

MASA:そのキッズに関する問題なんだけど。学校で教科書
    の履修が終わったクラスで、映画を鑑賞するってのが
    不適切か?ってことについて、どう思う?

ASD:その生徒達はラッキーだな。嫌いな勉強をとっとと済ませ
    ちまったおかげで、映画でも見てりゃ良かったわけだ。
    その先生もナカナカ仕事が出来る奴なんじゃねぇか?
    仕事前倒しってわけだろ?仕事は引き伸ばせって奴も
    いるにはいるけどよ。

MASA:やることをやった上でなら、キッズに時間の使い方を
    選ばせるのは問題無いってことだね?

ASD:あぁ。もしクラスの皆がバラバラなことをやるんなら、授業
    としてはなりたたないだろうけどな。それで映画を観る
    ってことに先生が決めたにせよ、生徒が決めたにせよ、
    皆で一つの物事に取り組むなら、授業としては成り立つ
    と思うぜ。オレも小学校や中学校で何度か映画鑑賞の
    時間があったよ。サイテーのクソみたいな映画ばかりで
    ムカついたけどな。

MASA:そうなんだ?どんな映画だったの?

ASD:たしか「ミクロの決死圏」だったかな。オレが生まれる10年
    も前の映画さ。古ぼけててくだらない映画だったよ。
    そういや、「風の谷のナウシカ」も観たな。オレは6回目
    くらいだったし、あれもウンザリな体験だったさ。
    どっちにしても、授業には全く関係なかったよ。

MASA:(笑)そりゃちょっとキツイ体験だね。今回の事件では
     「バトル・ロワイヤル」だったらしいよ。

ASD:どっちだろう。特別編の方?オレは特別編しか観てねぇん
    だけどな。

MASA:それは新聞からだと、ちょっとわからないんだけど・・・
     R-15指定の映画だったことが特に問題視されてるよう
     なんだ。

ASD:え??アレって15歳にならないと観れないのかい?

MASA:基本的には、そういうことらしいよ。「KILL BILL」だって
     そうなんだよ。

ASD:信じられないな。「RESERVOIR DOGS」は?

MASA:特に指定は受けて無いようだね。

ASD:なんだそりゃ?誰か説明してくれ、って感じだな。しかし、
    そりゃぁ危機的状況だぜ。だって、ご存知の通りだと思う
    けど、タランティーノは「パルプ・フィクション」で94年には
    パルムドールに輝いてるわけだから、映画界の重要作を
    15歳になるまで観れないってわけだ。そんな世界でどう
    やってタランティーノみたいな人物が生まれることが出来
    るってんだい?

MASA:日本映画界の将来は益々暗いってとこかもしれないね。
     ただ、そういう映画が好きなキッズは、あまり心配し
     なくても、規制が強くなりさえしなければ、何とかして観 
     てるんだと思うよ。その証拠に、生徒達は「バトル~」
     を鑑賞対象に指定したわけだし。

ASD:とりあえず、観たいって言ったやつらはイケてねぇな。
    まず観たことがねぇのなら、それがイケてねぇし、観た
    ことがあるのなら、あんなクソ映画を、わざわざ学校で、
    それも皆で観ようって気がしれねぇ。
    そんなガキにはオレたちのアルバムを聞かせてやれば
    いいんだよ!一発で目を覚ましてやるぜ!
    ところで、なんでそんな授業をしてたことが表に出たん
    だい?

MASA:ある女子生徒が不快感や恐怖を訴えて、帰宅後に事情
     を知った保護者が校長に抗議したらしいんだ。

ASD:そうか、オレがそいつのオヤジなら、まず自分の娘を心配
    するよ。中学にもなって、あの程度の描写に恐怖を訴える
    なんて、いったい、どんなに弱い神経してるんだ、ってな。
    あまりにつまんなくて、不快感をあらわしただけなんじゃ
    ねぇの?オレも、遺作が笑わせるぜ!って思ってたくらい
    だからな。

MASA:どうなんだろうね。
     けど、過去には卒業前の中学生が「バトル~」の真似事
     をしようとして逮捕されたり、小6の女の子が殺人を犯
     す直前に「バトル~」を懸命に見てたりしたらしいから、
     それなりに影響がある映画なんじゃないのかな。

ASD:それだけなの?

MASA:えっ?

ASD:いや、事件を起こそうとした要因って、「バトル~」だけ
    だって、検証結果がそうなってるのかな?って。

MASA:いや、要因の一つと報道されているだけだと思うけど。

ASD:音楽の世界でも多いんだよね。そういう話。
    例えばさ、マリリン・マンソンだよね。

MASA:コロンバイン高校の事件かい?

ASD:あぁ。マリリン・マンソンの言ってる事はもっともだと思うぜ。
    あの事件では、コンピュータゲームの中では重要作品
    だと思うけど、「DOOM」すらも非難されてしまってる。
    こういう事件があると、優れたクリエイター達がどんどん
    虐げられていってしまうんだぜ。全くひでぇ話だよ。

MASA:確かに、他にも犯罪に至る要素ってあるに違いないんだ
     けど、環境やストレスや、よくわからないモヤモヤした物
     よりも、そういう具体的な物を標的にした方が、裁判や
     政治は進めやすいんだろうね。

ASD:そうなんだ。そしてマイノリティがいつも虐げられる。
    ニッポンの中だけなら、数千万枚もレコードを売ったり
    数千万人の劇場動員数を成し遂げないと、いざという時
    には虐げられることになるんだ。

MASA:事態は改善不可能ってことだね。
     ちょっと話がズレてきたんで、元に戻すけれど。
     今回の事件では、この先生に何らかの処分が下ると
     思うんだ。

ASD:例えば免職とかかい?信じられねぇな。昔みてえに、
    この程度の事はメディアが報道しなかった世の中なら、その
    先生も生き残れただろうに。校長は「あきれた」とか言って
    るらしいが、R-15もへったくれも無かった時代に、全く
    同じ事をした先生がいたとしたら、同じように「あきれた」
    のかどうかを聞いてみたいよ。多分してねぇだろうな。
    世の中に判断を委ねてるんだよ、そういう奴らはさ。
    そんな奴らに、自分で判断が出来るように教育する、
    なんてことは、不可能だろうね。

MASA:じゃぁ、昔だったらこの校長は、ビデオを見せた先生に
     どんな対応をしてたんだろうね?

ASD:「××先生。だめだよ、そんな映画なんて、生徒に見せ
    ちゃぁ。せいぜいNHK特集とかにしてくれなくちゃぁね。
    じゃ、私はそろそろ家に帰って、”湯けむり殺人”でも
    見て寝るとしますか~。じゃ、みんな、ごくろうさん!」
    とか、そのへんだろうよ。

MASA:ありがとう。じゃぁ最後に、ニッポンのキッズに一言。

ASD:下ネタは永遠だ!それだけは大人になっても忘れるん
    じゃねぇぞ。それから、サッカーよりも野球をやるこった。
    顔に落書きして喜んでんじゃねぞ!じゃぁな。See Ya!

◆◇◆
posted at 13:18:23 on 2005-03-29 by aseda - Category: 具日記

Comments

nakamura wrote:

>R15指定の「バトル・ロワイアル」 中2理科授業で鑑賞 
この一文を読んだ時点で今まで何度も思ったR-15であること自体、はぁぁぁ?!です。って書き込む準備しました。以下の対話文も盲信的にASD(明日もさっぱりダメっす)を支持します。
2005-03-30 01:09:07

aseda wrote:

さらに付け加えると、
この事件からこそ、生徒達は様々な事を、効率良く
集中して学ぶことが出来るであろう、と予測します。
世の中、そんな皮肉なもんなんですわ。
2005-03-30 10:27:38

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